知ってますよ…
でも、怖くて動けないんですよ…。
先生に怒られることなんて小学生以来だし。
それに、そのときはマオが一緒だったし。
って、そのときはマオが悪かったんだけど…
「入んないの??」
なかなか動かないあたしに皐月先輩はドアを大きく開けた。
「いや、入るんですけど…。」
「あ、もしかして、何かやらかした??」
「え!?」
「やっぱりな。」
な、なんでわかったの!?
「新入生だろ、おまえ。大丈夫だよ。みんなの前ではあんな感じで怖いけど、1対1だと、そこまでないし。それに、たぶん雑用されるだけだろうし。」
「だから、心配すんなって!」皐月先輩は、爽やかな笑顔で微笑んだ。
やばい…
あたしの顔はどんどん熱を増していく。
自分でも、わかるくらい熱い。
「あ、ありがとうございます!!」
俺は、皐月先輩に深々と頭を下げて、職員室の中に入っていった。
「あいつ、どっかで会ったことあるような…」
皐月先輩がそんなことをつぶやいているとも知らずに…

