じゃ、俺先行くから!そう言ってマオは逃げるように走って行った。


マオの奴…。



「あら、美桜??もう行かないと、遅刻するわよ??」


「え!?あー!!!もうこんな時間!?いってきます!!!」


「いってらっしゃい!!マオの入学式のあとに行くから!!」


お母さんの言葉を聞いて、あたしは全力疾走でマオの男子校に向かった。


やばい!!


間に合わないかも…


そう思って、曲がり角を曲がった瞬間…


ドンッ!!!


「「きゃっ!!!」」


誰かとぶつかってしまった。


いたたた…


あたしは、薄っすらと目をあけた。


すると、目の前にはすごくきれいな人がいた。


うわ…


きれー…