どうしよ…。 美愛の手を強引に引き剥がすのもな…正直どうかと思う。 俺は美愛の力が抜けるのを待つことにした。 美愛はものの数分で寝た。けど、力が抜ける気配はない。 「……にゃん…好き」 美愛が小声で言う。寝言なのか、本当はまだ起きてるのか…。 どっちでもいいか。 にしても初対面の俺にこんなに懐くなんて猫との違いはそこだな。 猫の皮かぶった犬みたいな?? 俺は眠る美愛の頭をそっと撫でた。