片思い→両思い?Ⅲ




「美海のために、作ったから」


「陽大のバカッ…」


だってもう12時ちょっと前だよ!?

電気もつけずに待ってるなんておかしいよ!!


「いいから、座って」


あたしの頭をポンと叩いた陽大は焦って急いで手を引っ込めた。


まさか…
触るなって…言ったから…?


「…………ごめん」


バカバカバカッ…


あたしは涙が溢れて…
膝から崩れた。


「美海っ…!? どうし…」


あたしに延べられた手はまた…急いで引っ込められた。