片思い→両思い?Ⅲ




ってことは…

もう寝たのかな?


ガチャ…


持ってた鍵で玄関のドアを開けて中に入った。


パチッとリビングの電気をつけた。


「っきゃっ!?」


「…………美海…」


ダイニングのテーブルには 陽大の作ったご飯がきれいに並べられていて…

椅子には目を真っ赤に腫らした陽大が座っていた。



「………おかえり…美海…」


「なんっ、で…?」


「……待ってた」


「なんで待ってるの…?」


目が真っ赤な陽大は力なく笑った。