「早く家戻って! 一条としっかり話してきな!」


うぅ…
怒らせた…。


「はい…」


怖いから逃げよう…。

夜まで適当に時間潰して…

夜中に荷物とりに帰ろう…。


あたしは真夜に家を追い出され、公園のベンチに座った。



「せめて…お財布持ってくればよかった…」


陽大から着信、メール、0件。


愛されてないことが、わかっちゃいました…。


「陽大ぁー…」


目の前を、高校生のカップルが楽しそうに話しながら横切った。