「キスもなしっ… あ、あたしの体に触らないでっ…!」


「……………」


これで振られたら…

陽大はあたしの体が目当てだったってこと…。

でもきっと陽大なら…


「……………勝手にすれば」


「……え……」


あたしの上にいた陽大は そっとどいて… キッチンに戻ってしまった…。


あたしの…体が目当てだった…の…?

ねぇ…陽大…?


どうして…?


「っく……」


ケータイだけ持って…

家を飛び出した。




後ろから呼ぶ声はなかった。