「…美海、誕生日おめでと」 「え?」 覚えててくれたの…? 「ん、誕生日プレゼント」 陽大はあたしの手になにかをぎゅっと握らせ、ニコッと笑った。 そっと手を開くと、さっきまで握ってた鍵。 「なに…?」 「…ここで一緒に暮らそ」 え……? 一緒に…… 暮ら、す……? 「……反応なし?」 「一緒に暮らすって…え?」 「美海が俺と」 「陽大と一緒に暮らす……?」 「ん」