「てゆうか、今日引っ越し」


「え、え?」


聞いてないよ…?


「陽大、は?」


「佐倉ちゃん、タイツ穴開いてる」


!!!!

嘘、恥ずかしい!!


「家、戻れば?」


「うん、陽大はっ…?」


「さぁ? 自分で見つけてあげなさ―い」


陽大にそっくりな笑顔で笑った。


あたしはとりあえず帰宅。

なんか今日は走ってばっかりな気がするよ…。


ガチャッ。


「あれ…?」


目の前に広がった部屋には何もない。


どうして…?

なんで何もないの…?