グサッ―――…… 「っ……帰る」 「え」 「帰るっ! もう陽大なんか絶交だっ!」 「は、え、ちょっ…待てよ!」 陽大が呼ぶ声にも答えず… あたしは陽大の家を飛び出した。 アドレス帳の中から 相川真夜 を探し、電話をかけた。 『もしも~し?美海、のろけなら明日聞くよ~?』 「真夜っ… どうしようっ…あたしっ…」 『なになに、どうしたの?』 「陽大とケンカしちゃったよ」 『とりあえず、あたしんちおいで』