「美海? 大丈夫?」 はっ。 陽大…! 「うん、ごめんね、お皿割っちゃった…」 「皿なんかいいけど… 指平気?」 「うん」 「ならよかった」 陽大が… 浮気…? あの無愛想で冷たい陽大が…? 確かに最近無愛想も少なくなってきて… まさか… 本当に浮気…? あたしはつけ爪をさりげなくポケットにしまった。 「陽大? できたよ」 「うっそ、なんかの間違いじゃね?」 陽大は誰かと電話していた―…