嬉しい。 さっきからこの感情があふれ出てくるようにある。 「えへへ…」 思わず笑みをこぼしながら食品を冷蔵庫に入れる。 心のどこかで、今まで直人は照れてただけで、今からでもさっきみたいに優しくなるんじゃないかって なぜか期待していた自分がいた。 こんな事、普通の家庭じゃ当たり前で、こんな事で喜ぶなんて可笑しいのかもしれない。 でもやっぱり嬉しくて。 その日は1日中、笑顔でいられる自分がいた。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 「直人おはよう」 「…おはよう」