「うんっ」 日傘をさし、歩き始める。 途中、直人の首筋に汗が流れてきた。 「直人、大丈夫?代わる?」 「いい」 ぶっきらぼうに返してくる直人。 付き合ったときから寸分と変わらないこの性格。 お義父さんもお義母さんも、こんな性格じゃないのに。 一体誰からきたんだろうね? 「ただいまー」 玄関のドアを開けて中に入る。 「ありがとう、暑かったね、シャワー浴びる?」 「…浴びる」 「そっか、ゆっくりしてきて」 そう言うと早速シャワーを浴びに行った。