私の冷たい旦那様





「私の事が嫌いならそういえばいいでしょっ!?」




バッと直人のほうに顔を向けた。





「お前…何泣いて「誕生日も忘れちゃうくらい、嫌いなんでしょっ!?」





直人の手の力が緩んだ。



私は自分の腕を直人から離す。





「おめでとうくらい言ってくれてもいいじゃないっ!」


「柚子」


「何で?誕生日くらいっ、私、直人に甘えちゃいけないの!?」


「柚子っ!」




なんで…




涙が途切れることなく頬を流れる。






「直人は私のこと、嫌いなん「柚子っ!!」




私の体がビクッとはねる。