付き合ってた4年間もそうだった。



いつも冷たかった直人。



デートに誘ってもいつも断られて。



何で付き合ってくれたのかが不思議なくらいだった。


むしろ友達でいたほうがもうちょっと親密になれるかなって思うくらい。





「え、…と、買い物に行ってくるね…っ」



「…ん」




財布を持って家から飛び出した。




「暑いな…」



8月のお昼は太陽がジリジリとアスファルトを焼いているようだった。




スーパーまで歩いて10分の道のり。



自転車とかで来ればよかったと後悔した。





首筋を流れる汗。


照りつける太陽。



熱中症で倒れちゃうんじゃないかってくらい暑い。