楽しみすぎて眠れない夜に感じるあのとてつもなく遅い時間。 早く家に帰りたいけど帰れなくて、嫌で嫌でしょうがないあの時間。 時計はあんまり見たくなかった。 でもやっぱり見たくもなってしまう。 チラッと時計を見る。 「10時…」 最後に時計を見てから約1時間も経っていた時間。 そんなに待っているとは思わなかった… 「…頑張ったんだけどな…」 すっかり冷めてしまったハンバーグを見る。 その時だった。 家のドアが開く音がした。 「ただいま」