家に戻ると…

外の騒々しさに反比例のしんとした空気。

時間が止まっている。

こんなとき友達から連絡が…

なんてわたしには無理な話。

友達も表面だけで、

陰では悪口の言いあいだから。
ま、それはそんなもんかと納得。

だけど…

彼だけは違うと思ってたのに。

学校で付き合って別れた元カレ。

かっこよくて、頭よくてみんなの人気者。

なのに彼も両親と同じで…

突然、わたしをすてた。


はじめての彼氏だった。

なんでこんな地味なわたしを?

一年のときからずっと…
三年間きみを見てた。

見えない中身を感じてた。
優しい部分に惚れたんだ、
だって。

嬉しかったなぁ。

うかれちゃったよ。