キスから始まる魔法

 それにしても、なんで? セナ……だっけ?
 

 あんなこと言ったんだろう?

 
 はぁ、また溜息でちゃうよ……。


 「ちょ……萌花!! セナが……セナが!!」
 

 「えっ?」


 ふと友美の指さす方向を見ると、そこには……彼がいた。
 

 非の打ちどころのない笑みを浮かべながら、手招きをしている。


 「きゃーーーセナよーーー!!」
 

 「セナ様ーーーーーーーー!!」


 女子が黄色い声を上げるもんだから、私は思わず耳を塞いだ。
 

 しかし、そんなものなどおかまいなしに私をみて手招きしている。


 「わっ私!?」

 
 自分に指をさして尋ねると、彼は頷いた。


 「ま、じ、で……!?」