キスから始まる魔法

「大丈夫。大丈夫だよ」
 

「う、ん……ひっく」


 その手は少し優しく頭を撫でて離れた。
 

そして、さっきの優しい声が嘘のような冷やかな声が聞こえた。


「君たち、恥ずかしくないの? 女の子の事、そんな風に言ってさ」


「何だよお前! 関係ないくせに聞き耳たててんじゃねーよ」


「あの子はね、ブスなんかじゃないよ。本当は可愛いよ。あの子は」
 

「お前、調子こいてんじゃねーよ! ブスはブスのままなんだよ!!」


 そう言って、その男子はセナに殴りかかろうとした。
 

それを止めたくて、言葉よりも先に体が動いていた。


 「やめて!!」