「名前で呼んで?」 僕がそう言うと 「いいよ? いちや。はい」 と返ってきた。 僕は頭を抱えた。 脳内小学生はこのことさえも難しいのか…!!!! 「あだ名じゃなくて、普通に」 困りながら言うと、ゆりは黙った。 そして固まった。 僕は試しにゆりの顔の前で手を振った。 だが反応なし。 「……あの…ゆりさん…?」