「え…?」 「みんこのおばさん、夜とかしょっちゅういないらしい。 そんで勝手に男つくって、結婚したって。 放任主義で、みんこのことはほったらかしな、そんなやつ」 せりくの言い方には 悪意がこもっていた。 「みんこはあまり言わないけど、傷ついてるはずだ」 苦しそうな、せりくの顔。 みんこにそんなことがあったなんて 知らなかった僕は愚かだ。 そんなことも知らないで 友達なんて-------。 ふとゆりの顔をみると、ゆりは泣いていた。