あの花を何度でも愛そう






「…毎日…増えていくお薬と…
がたがたな体みると
毎日眠るのが怖いよ。
いつ死ぬのかなって、そればっかり考えちゃうよ」



ゆりの話を聞いて
胸にないはずの傷がいたんだ。

僕がゆりの代わりになってやれたら。
ゆりになにかしてやれたら。
だけどたった18歳の僕にはどうしようもできない。
非力な自分に悔しさを感じた。





「…でもゆり、考えるのやめたよ。
ゆりね、死なないよ」


そう言いながら、ゆりは笑った。