「なあに?」 とにこにこで言うゆりに、僕は小さな箱を投げた。 「なにこれ。」 「結婚しようか」 僕が言うと、 やっぱりゆりは泣いた。 「こんなに幸せでいいの?ゆり、もうなんにも悔いはないよ…」 そんなゆりを、僕はそっと抱き寄せた。 僕はゆりを幸せにする。 そのためだったらなんでもする。 そう誓った。