あの花を何度でも愛そう



「ぶっ。のりべん」

みんこは口を抑え笑いをこらえようとしているが、堪えきれていない。



「あれだな。俺のパセリいるか?」

せりくはパセリをつまんで僕の弁当の蓋に乗せた。



「ゆりはこの草あげる!」


ゆりはにっこにこで
おかずとおかずを挟むあの緑色のギザギザを僕にくれた。



僕はせりくとみんこに拳骨をかまし
ゆりにはパセリとギザギザを返した。