あの花を何度でも愛そう




ゆりの前向きさや健気さは
僕はもっと見習わなきゃいけない。

余命1年のゆりを、背けず向き合わなければいけない。


そう、強く感じた。





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教室でお弁当の包みを広げ、僕達は昼食をとった。


お弁当箱の蓋を開けると、ごはんと海苔のみ。


ふたを開けたまま固まる僕をみて、「なになに?」と、みんな弁当を覗きこんだ。