---------- ゆりside 「半年ですね」 わたしは、肩に掛けていたスクールバッグを床に落とした。 お医者様の告げた言葉。 それはわたしの心臓の鼓動を早くさせた。 「前、1年って…」 わたしはやっとの声を振り絞って言った。 「病気の進行が思っていたより早い。 ゆりちゃん、最近めまいとか血を吐いたりとかあるかい?」