あの花を何度でも愛そう






「あらあら、どうしたのかい?」


腰の曲がったおばあさんはスリッパを穿きながら出てきた。

僕は軽く会釈した。



おばあさんはニコニコしながらこちらを見て、

「どの花がいるのかい?」


と、ゆっくり僕に聞いた。



僕はうーん…と唸りながら
辺りを見回した。