「………案の定、だよな。」 「あんのじょう?」 「ああ。次の日も教科書借りてみれば、手紙が挟まったまま。あーやっぱりなって。バカな莉央がテスト勉強なんかするわけがなかったなって。」 「そ、それが案の定?」 「だろ。せめてメイクポーチにでも仕込めばよかったって。」 「メイクポーチって、……それ借りにきたら、私、隼人にドン引きする自信ある。」 「まあな。」