「だから………あの日お前に教科書借りて、手紙挟んどいたわけ。次の日小テストあるから返せとか言ってきたし。」 あー思い出した。 記念日なのに何も言ってこない隼人に少しイラついてて、そんなこと言った気がする。 「手紙、挟んだの?」 「そ。なんか言うタイミング逃してたし、教科書に挟んどけば今日中に絶対見てくれるなって思ってさ。」 「「……………。」」 わずかな沈黙。