「………どうして、外で待ってたの?」


「ん?」


「こんなに隼人の手、冷たい…。インターホン鳴らしてくれればよかったのに。」


ぎゅっと繋がれた隼人の手を握ると、ぎゅっと握り返された。


「莉央の姉ちゃんが、出てきたからだよ。」

「お姉ちゃん?」

「そ。あの人には莉央や俺たちのこと、なんでもまるわかりなんだな。」

「……」

「もう少ししたらアレックスの散歩しに、出てくるわよって、気まずいなら待ってたらって言ってた。」

「そっか……。」