こんな自分は嫌だ。

こんな弱い自分なんて大嫌い。


でも、恋愛のこととなると…隼人のこととなると、自分で自分をコントロールできなくなる。



「で、隼人くんがどうしたの?」

彩名が私の髪を優しく撫でながら聞いてくる。

いつもは私と同じでいたって普通の女子高生だけど、こうゆうときだけアネゴ肌になって、私を変に落ち着かせるところがニクい。

同い年なのに、この彩名のクールさは私にはない。


「しばらく、一緒に帰れないって。」