「ちょっと~~~莉央、なんで高木だけに¨ありがとう¨なわけ?私には?」


「っ……だって、彩名のものじゃないでしょう?このパン、高木くんのだから。」


「高木のも、私のも、私のものよ。」


「おい!お前な、」

「彩名、それジャイ○ンじゃん」


彩名の言ってることがおかしくて、あははっと私は声をあげて笑った。

それを見て、高木くんが「お、笑った」と頭を撫でてくれて、彩名は「お弁当持ってくる」と自分の席に取りに行った。


……高木くんとツーショットのところを、廊下から隼人が見ていたなんて、私は知らなかった。