「莉央?お昼食べに行かないの?」
昼休みになって結構な時間が経ったというのに、机に貼り付いて動こうとしない私を心配して、彩名が声をかけてきた。
「そういえば今日、篠原と食べる日じゃなかったっけ?」
市販の惣菜パンを口一杯に頬張りながら、高木くんも不思議そうに尋ねてきた。
篠原っていうのは、隼人の名字。
いつもは彩名と一緒に机をくっつけて作ってきたお弁当を食べる。
だけど、毎週水曜日だけ。
私は隼人と購買でお昼を買って一緒に食べる。
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