あなたの想いは誰に??





「あたしの噂は知らないの??たくさんの男と寝てるって噂。」



ヘラヘラした上っ面の笑顔を貼りつける。



「夕希、俺はそんな男達とは違うっ。」



・・・・・・何を言ってるの??



「貴方はあたしと寝てる男達と一緒よ。」



「っつ・・・・・違うっ!!」



「何が違うの??貴方だってたくさんの女の子達と寝たでしょ??」



その言葉にあの人は固まってしまった。



・・・・・・・言い過ぎたかな??



「・・・・・・貴方と話すことは何もない。サヨナラ。」



空き教室から出ようと背中を向けると・・・・・・・。


ダンッと大きな音がして、振り向くと。



「・・・・・ゴメン・・・・・。」


その言葉を聞いた途端に口を塞がれた。



「んん゛!?」



噛み付くような、



でも、どこか包み込むようなキスをされる。



なんで??



あたし、なんであの人とキスしてるの??



「やっ!!ンッ!?」



何度も何度も求められる。



あたしは・・・・・・・。



「・・・・・やっ・・・・・めてっ!!」



あの人から逃げるのに必死だった。