すると、今まで黙っていた千里が。
「………………紘紀は心配してんじゃねのか??夕希のこと。」
少しだけ怒りと悲しみを含んだ声で夕希へと言葉を放つ。
「……………。」
何も喋らない夕希に千里は言葉を続ける。
「心配してる奴が夕希の周りに居るのに分かっててそんな行動するのか??」
優しさに溢れている厳しい一言に夕希は……………。
「………………何様のつもりでそんな言葉をあたしに言ってるの??」
笑いながら、千里の頬に手を伸ばしながら言った。
その手を何故か無意識に俺は思わず、掴んでいた。
「紘紀??」
千里の心配そうな声が響く。
だけど、俺は夕希の手を離せなかった。
離してしまえば、夕希が『何か』をしそうだったから。
✰紘紀side✰

