自分が馬鹿なことをしているのは分かってる。
誰が自分の好きな人を別の人に紹介するだろうか。
なんでまた復縁すると分かっているはずなのにそれを進めてしまうのか。
頭ではそれが可笑しいのは重々わかってる。
なのに、やっぱり俺はお人好しなのかな??
どうしてもこの2人を応援してあげたくなる。
あぁ、俺は本当に馬鹿だ。
「何言ってんだ??許されることじゃない。」
自嘲気味に千里が呟く。
「許されることだよ。やり直すだけなんだから。」
促すように千里の目をみて話す。
「……………やり直す??」
少しだけ千里の声が震えたと思ったのはきっと………………俺の気のせいだ。
「千里、お前は本当に夕希が好きなんだろ??」
その言葉に千里は…………。
「……………あぁ。」
力強く、でも少しだけ切なそうに頷いた。
「なら、許されるさ。夕希にもう1度だけ千里の想いを伝えるのは。」

