その顔はどこか泣きそうで居る。
「紘紀、あたしに隠し事はしないでね??」
あたしはそっとその顔に触れる。
「ねぇ、あたしと遊ぼうよ。」
「…………ゆ…………きっ……………??」
「あたしは誰も愛さないよ??だからあたしはたくさんの人とこれから遊ぶの。」
あたしは紘紀の唇にキスをした。
紘紀の酷く歪んだ顔が頭に焼き付いて離れなくなった。
「行こうか、ゲームセンターに。」
あたしは紘紀の背中に抱き付いて微笑んだ。
紘紀は泣きそうな顔で……………。
「そうだな、早く行って色んなことするか。」
そう言って、バイクを進めていった。
「俺が夕希を守るから……………。」
紘紀がそう呟いていたような気がした。