2人はあたしの言葉に安堵の息を吐いて、
「うん、置いておくね??」
「実紗にお菓子とか食べられないように見ておく。」
龍雅くんの一言にあたしは吹き出してしまった。
「龍雅!?!?それってどういうことよ!?!?」
「うわっ!!!!実紗が怒った!!!!」
龍雅くんは走って下駄箱に逃げていく。
「龍雅ぁ!!!!待ちなさぁい!!!!」
その後を頭に角が生えた実紗が走って追いかけていく。
龍雅くん、今のは龍雅くんが悪いよ…………。
実紗から必死に逃げている龍雅くんに呆れてしまった。
それじゃあ、職員室に向かわないと…………。
あたしは前に足を踏み出して歩いた。
しかし…………。
「どこに行くんだよっ…………夕希っ…………。」
あの人に引っ張られたことによってあたしが歩いたものは意味を無くした。

