「実紗~!!!!」
学校に着くと、一目散に実紗の前に現れたのは。
「おはよう、龍雅。」
「おはよう、実紗。」
そう言って熱烈なキスをする龍雅くん。
「あのぉ~…………朝から止めてもらえます??ラブラブなのは充分に分かったから。」
あたしはそっと実紗と龍雅くんに話しかけた。
「あっ!!!!」
「ゴメンなっ!?!?」
実紗と龍雅くんはあたしの存在なんか忘れていたかのように勢いよく離れる。
「もうっ、あたしが居ないところでもっとラブラブしてください。」
あたしが2人を少しだけ見ると…………。
「夕希、本当にゴメンね!?!?」
「夕希ちゃん、ゴメンねっ!!!!」
2人は今度は息が本当にピッタリらしく同時に謝ってくる。
「本当に熟年カップルなんだから…………。」
そのあたしの一言に…………。
「「\\\\\\\」」
2人はこれまた同時に赤面したのだった。
「仲が全く……………。」
その言葉の先は言えなかった。
何故なら…………実紗と龍雅表情が凍りついていたから。

