「夕希ぃぃぃぃ!!!!」
「…………ん…………。」
朝からこんなに騒がしいのは1人しか頭に浮かんでこない。
下からダダダッと階段を駆け上がってくる音がする。
あと10秒……………。
「もうそろそろかな??」
そう呟いた瞬間に…………。
『バタンッ』とドアが壊れるんじゃないかって程の大きな音を立てて入ってきたのは、紛れもなく朝からいつでもハイテンションな………。
「おはよう、実紗。」
「夕希!!!!」
「もうちょっと静かに来れないの??ご近所さんが驚いちゃうよ??」
「良いじゃん??夕希は1人暮らしなんだし…………。」
良いなぁと言うように実紗が口を尖らせてボソッとつぶやく。
「1人暮らしなんて良いもんじゃないよ??」
雷は困るし、家事との両立もキツイし、何よりも…………。
「人肌が妙に淋しい時にどうして良いか分かんないし…………。」
あたしの今の顔は笑えてるだろうか。

