「良いじゃん、どんな夕希も可愛いんだから。」
そう言って、ニコッと微笑んだ。
「\\\\\\\千里の馬鹿っ\\\\\\\」
「顔が真っ赤!!!!林檎みてぇ!!!!」
そう言って、あたしと千里は他愛もない話をしながら色んな場所へと向かった。
クレープを2人でふざけながら食べて、ゲーセンではUFOキャッチャーをしてプリクラを撮ったりして…………。
「今日は楽しかったな~!!!!」
そう言って、千里が陽が落ち始めている空を見て両手を仰いだ。
「うん!!!!すごく楽しかった!!!!」
千里と同じようにあたしは両手を空に向けて仰いだ。
「なんか、今日の夕希はずっと笑ってたな。」
「そう??いつもあたしは笑ってるじゃん!!!!」
もしかして…………気がついてる??
「そうだな…………いつも夕希は笑ってるな………。」
千里はそう言うと、キスをした。
「千里??」
「夕希、好きだよ。」
「うん。」
「ずっと一緒に居ような??」
その言葉にあたしは凍りついた。
「…………んで………。」
「夕希??」
「なんでそんなに今日は『好き』って言うの??」
「なんでだろうな…………でも、どこかに夕希が行っちゃいそうだから。」
その表情はどこか儚げでいて、脆そうに見えた。
「千里??」
「ん??」
「今日、千里の家に行っちゃダメ??」
「えっ??」
「やっぱりなんでもない………。」
あたしは千里のその驚いた表情から瞳を逸らして、ゆっくりと前に向かって歩いた。
そうだよ、驚くに決まってるじゃん。
なのに、あたしは何を言っちゃってるんだろうか…………。
すると…………。

