あたしのお腹あたりに腕が巻かれていて…
ぐッと引き寄せられる。

「大丈夫かよ」
後ろを向くと…
「あ、大丈夫、です」

隣のクラスの南雲弘樹<ナグモヒロキ>くん。

「そ」
「あ、ありがとうっ!!」
「っるせ」
「あぁ、ごめんなさいっ」
「ま、いいけど」

そう言うと、南雲くんは階段を上っていった。

ヤバい…
ヤバい…
やばぁぁぁぁい!!

なにあれ、かっこよすぎじゃない??

力…強かった…。
男の子、なんだな…。