空からは雪が降っていた。

「な、南雲くん…よかったんですか?
あんなどうどうとサボっちゃって」
「いいよ。どうせ、あとで説教受けるくらいだろ。
亜美は、嫌か?」

あたしは首を横に振る。
「南雲くんと一緒なら、なんだっていいです」
「前から思ってたけどさ、亜美って天然?」
「へ?全然ですよ」
「…無自覚、ね」

南雲くんの言っていることが、分らない。

「亜美」
「はいっ」
「名前で、呼んで」
「えぇ//」
「なに、ダメなの?」
「あ、う……ひ、弘樹…くん…」
「フッ。まぁ、今はそれで許す」