「あ、家ここです…」 「そ」 「送ってくれて、ありがとうございましたっ」 「別に」 「気をつけて帰って下さいね?」 「ん」 そう言って、クルッと向きを変え、帰っていった。 あれ…もしかして、家すぎちゃってた? それとも、反対方向…? どちらにせよ、嬉しすぎる…。 あたしを送るために、遠回りしてくれたなんて。 あたしは南雲くんの姿が見えなくなるまで、ずっと見送り続けた。 胸の奥がキューンとなって、 意味もなく、泣きたくなった。