「拝まなくていいでしょっ!?弥生、大丈夫!?」
「あたしのことは心配いらないから!もう少しなの!
もう少しで快斗の顔が拝めるの~っ!」
だ、ダメだ…。弥生はこうなったら最早止められない。諦めて先に行っておこう。
あたしは校内に入ろうとこの集団の回避を試みた。…でも思った以上にこの壁は固い。固すぎる。
通ろうとすれば押し戻され、押し退けようとすればまた押し戻され。
…いつまでたっても通れないっ!!!
「マジでなんなの!?ちょっと通しなさいよ!」
「邪魔っ!割り込みはやめなさいよ!」
あたしはその王子様の熱烈なファンに思いっきりつき倒された。
「いったぁ…」
こんな大人数の前でしりもちをついてしまうなんて…恥ずかしい。

