愛し方もわからずに。









あたし、顔に出やすいのかなぁ
やっぱり。





「告白とかしないの?」



「しないよ」




千尋君の質問に、答えた後あたしは俯いた




だって、今の関係を壊したくないし
何より伝える勇気がないんだもん





「じゃあ、まだ俺も付け入る隙あるよね」



「え?」




千尋君の言葉に、あたしはバッと顔をあげた



すると、千尋君はいつもの笑顔で微笑んでいた





「さ、そろそろ映画行こっか」



聞き間違えだったのかな?




あたしたちは、カフェを出て映画へと向かった