「寒いよね。でも、もうこれ以上あったかくできないんだよね…。」 ごめん。と言いながらマサキは私を毛布でくるんで、震える手をずっとにぎってくれていた。 「キラちゃん?今何月か知ってるの?12月だよ?」 バカだなぁキラちゃん。 いつもの笑顔で私を馬鹿にする。 その笑顔が、声が、あったかくて…。 少しは落ち着いたかもしれないな…。