何も話せない私は、抜け殻のような私は、事情聴取を受けることなく、ずっと座っていただけだった。 「ほら、もういいってさ。帰るぞ。」 ユウに立ち上がらされ少しよろけた私をユウは抱きとめた。 「今日は俺の家に泊ってけよ。…。何にもしねぇから安心しろ。」 ユウの家に着いてからも私は何も考えることができなかった。