店を出てから 少し歩くと蓮斗が立ち止まった。 『手、繋ごう!』 差し出された手に私の手を重ねた。 『ちょっと、寄り道しよっか。』 それから、 また少し歩いて橋を渡った。 すると目の前に 別世界のような景色は広がっていた。 たくさんのキャンドルが 並べられていて。 キラキラ輝いていた。 光の中に立つと幸せな 気持ちになれたような気がした。 『来年もまた、 ココに来ような。』 『うん。』