『はちみつゆず~キミと過ごした時間~』


私が好きな曲を流しながら、
車はどんどん進んでいた。

ドライブ中ノリノリで歌っていた。

もう、外はすっかり暗くなった。

『温泉、行こうぜ。』

『うん。』

山道を登っていくと、
宿があった。

と言ってもホントに営業してるのかな?

って疑うほど古ぼけていた。

『ホントに、ココ泊まれるの?』

『でも、観光マップに
 書いてあったし…大丈夫だろ?』

『そう…かな?おッ。
 お化けとかでてこないよね?』

『お化け? でないだろ?
 まぁ、とりあえず入ってみようぜ。』